WEBサイトリニューアル 分析報告

日晝山 雲乗寺 御中
現行サイトの徹底分析と
リニューアルに必要な事項の洗い出し

現行サイト(2013年制作・BiND)を現代の水準へ作り直すため、問題点とその解決策、必要な準備・体制のすべてを一冊にまとめました。

対象:http://unjyoji.p2.weblife.me/ 作成:あおきコンサルティング株式会社 2026年7月10日

リニューアルのゴール 先に結論

  1. スマホで読めるサイトにするいまの閲覧者の7〜8割はスマートフォンです
  2. 連絡しやすいサイトにするお電話に加えて、フォーム・LINEでも
  3. お寺の物語が伝わるサイトにする座論梅と十八代の歴史は、他にない財産です

現状の問題点 → 解決策の対応表

現状の問題何が困るかリニューアルでの解決策
http のみ(SSL非対応)ブラウザに「保護されていない通信」と警告が出る。検索順位でも不利https化(常時SSL)。今のサーバーでは不可のため移転が前提
URLが借り物の住所「unjyoji.p2.weblife.me」は信頼感に欠け、名刺にも書きにくい独自ドメイン取得(例:unjyoji.jp)
2013年のBiND製スマホ表示に最適化されず、文字が小さく読みにくいレスポンシブ対応(画面サイズに自動で合わせる作り)で新規構築
更新が2023年で停止「このお寺、活動しているのかな?」という不安を与えるWordPress等のCMS(管理画面から誰でも更新できる仕組み)を導入
同じ情報が複数ページに重複片方だけ直して矛盾が発生(講師名の食い違いが実例)情報は1か所にまとめ、他ページからはリンクで参照する設計
入口ページの二重構造訪問者に1クリック余計な手間index=トップページに一本化
ページタイトルが仮名称のまま「tennnyo」「New Page」等が検索結果に表示され、クリックされない全ページ「ページ名|日晝山雲乗寺(宗像市の浄土真宗本願寺派)」形式に整理
キーワードの大量詰め込み今のGoogleでは無意味、悪くするとスパム扱いkeywords廃止。description(検索結果に出る説明文)を各ページ丁寧に作成
問い合わせが電話・FAXのみ日中電話できない現役世代・電話が苦手な方を逃す問い合わせフォーム+公式LINEを追加
地図なし・道順が文章のみ初めての方が迷う。カーナビ世代に不親切Googleマップ埋め込み+「マップアプリで開く」ボタン
納骨堂ページの情報が薄い検討者が比較できず、他の霊園・納骨堂に流れる区画・費用・申込みの流れ・FAQを掲載(掲載可否は要確認)
ブログが別サイトサイトが更新されていないように見え、訪問者も分散新サイトに「お知らせ」として統合、または目立つ形で連携
テンプレートの残骸・不要な文字列「Biography」見出しやシステムIDの露出が放置感を出す新規制作で解消

デザイン要件

  • スマホ最優先(レスポンシブ対応)── スマホ→タブレット→PCの順で設計
  • 文字は大きめ・行間ゆったり── ご高齢の閲覧者を前提に、本文16px以上を基準
  • 色数を絞った落ち着いた配色── 白・生成り・深い紺や紫など、浄土真宗寺院らしい静けさ
  • 写真が主役── 座論梅・本堂・鐘楼・親鸞聖人像。高品質な新規撮影を推奨
  • 電話番号は常に見える位置に── スマホではタップで発信できるボタンに
  • ふりがな配慮── 「日晝山雲乗寺(にっせきざんうんじょうじ)」「盂蘭盆会(うらぼんえ)」など難読語によみがなを併記
  • アクセシビリティ── 色のコントラスト確保、画像への説明文(読み上げ機能への対応)

コンテンツ要件(原稿・写真)

既存サイトから流用できるもの

  • 寺院の由緒(開基〜第十八世)
  • 座論梅の物語 ── 「根性梅」のエピソードは大きな魅力。ほぼそのまま活用できます
  • 倉田叡達先生の碑・釜瀬新平先生の逸話
  • 年間行事の一覧
  • アクセスの道順(文章は活かしつつ地図と併用)

新規に用意が必要な原稿

  • 住職ご挨拶文 ── 顔写真付きを推奨。人柄が伝わる最重要コンテンツ
  • 納骨堂の詳細:区画の種類/使用料・管理費/申込みの流れ/見学案内
  • 永代供養のご案内 ── 表現は下記の注意をご参照ください
  • よくあるご質問(FAQ):宗派が違っても入れる?/生前申込みは?/お布施の目安は?/駐車場は? など
  • プライバシーポリシー(フォーム設置に伴い必須)
  • 葬儀・法事の相談案内 ── 現行サイトにない項目。需要は確実にあるため新設を提案
浄土真宗ならではの注意:「永代供養」という言葉の扱いは宗派的にデリケートです。「永代経」「永代納骨」等の表現も含め、ご住職と相談のうえ決定します。

写真撮影リスト(新規撮影を推奨)

  • 外観:山門・白壁・本堂全景(晴天時)
  • 本堂内陣(お参りの様子が想像できるカット)
  • 納骨堂:外観+内部(区画のタイプ別)★最重要
  • 鐘楼・梵鐘
  • 座論梅 ── 開花期の2〜3月に撮影。実の時期も別途
  • 親鸞聖人像と老木のひと枝
  • 住職ポートレート
  • 行事風景 ── 次回行事の際に撮影。参加者が写る場合は掲載許可を取得

ご住職への確認事項(ヒアリングシート)

  1. 納骨堂の費用・区画をサイトに掲載してよいか(「お問い合わせください」に留める選択肢もあり)
  2. 春季永代経の講師名の食い違い(中島昭念師/佐々木高彰先生)の正誤
  3. メールアドレスの新設可否と、問い合わせを誰が確認するか
  4. 葬儀・法事相談のページを設けてよいか
  5. 「永代供養」という言葉の使い方(宗派的な表現のご意向)

機能要件

機能内容優先度
お問い合わせフォーム用件選択(納骨堂見学/法要相談/その他)+自動返信メール必須
Googleマップ埋め込みアクセスページ+フッター。「経路案内」ボタン付き必須
お知らせ投稿機能WordPressで住職が自分で更新。トップに最新3件を表示必須
電話発信ボタンスマホでタップ→即発信必須
公式LINE連携友だち追加ボタン設置。見学予約・行事案内の配信に活用必須
Instagram連携投稿をトップに自動表示+プロフィールへのボタン。座論梅の開花や行事の様子を写真で発信し、若い世代・寺外の方にも届ける必須
行事カレンダー年間行事+今年の日程。更新は1か所で済む設計推奨
写真ギャラリー境内・座論梅の四季推奨

SEO要件 ── 検索で見つけてもらうために

狙うキーワード

  • 主力:「納骨堂 宗像市」「納骨堂 宗像」「永代供養 宗像市」
  • 補助:「浄土真宗 宗像市」「お寺 宗像市」「宗像 座論梅」

実施すること

  • 各ページのtitle・descriptionを日本語で個別に設計(仮名称・キーワード詰め込みを全廃)
  • Googleビジネスプロフィール登録 ── Googleマップにお寺の情報を正式登録する無料の仕組み。「納骨堂 近く」の検索で地図に表示されるようになり、費用対効果が最も高い施策です
  • 構造化データ ── 検索エンジンに「これは寺院」「住所はここ」と正確に伝える裏側の記述
  • ページ表示速度:写真の軽量化(画質を保ったままファイルサイズを圧縮)
  • 旧サイトからの評価引き継ぎ:可能な範囲でリダイレクト設定
いちばんのSEO対策は「更新を続けること」です。検索エンジンは“生きているサイト”を評価します。月1回でもお知らせを更新できる体制づくり(第六章)が、どんな技術的対策よりも効きます。

運用体制 ── 作った後、続けるために

  • 更新担当の決定── お知らせ投稿を誰がやるか(住職/ご家族/弊社代行)
  • 年間更新カレンダー── 「3月末に春季永代経の告知」「12月に除夜の鐘の案内」など、いつ何を更新するかを先に決めておく → 更新停止の再発防止
  • 保守契約の範囲── WordPress更新・バックアップ確認・軽微な修正・月次レポート等
  • 問い合わせ対応フロー── フォーム・LINEに来た連絡を、誰がいつ確認・返信するか

制作の進め方(工程の目安)

  1. ヒアリング・現地訪問住職確認事項の解消、撮影の下見
  2. サイト構成・ワイヤーフレーム確定各ページの設計図づくり
  3. ドメイン取得・サーバー契約
  4. 原稿作成・写真撮影座論梅の開花期(2〜3月)に合わせるなら撮影時期に注意
  5. デザイン制作 → 確認・修正
  6. WordPress構築・コンテンツ流し込み
  7. 表示チェック・フォーム送信テストスマホ・PCの両方で確認
  8. 公開後1〜3か月の様子見と微調整検索順位・アクセス状況の確認

まとめ ── 優先順位

優先度やること
最優先
これがないと始まらない
独自ドメイン/サーバー移転/https化/スマホ対応の新サイト構築/WordPress導入

成果に直結
納骨堂ページの充実/問い合わせフォーム/Googleマップ/Googleビジネスプロフィール/title・description整理

信頼と使いやすさ
住職ご挨拶/FAQ/写真撮影/プライバシーポリシー/ブログ統合
低〜将来
運営の進化
公式LINE/Instagram連携/オンライン見学予約/クレジット決済/行事のオンライン配信
伝統は、守るだけでは残らない。届いて、関係が生まれて、初めて次の世代へつながる ── 本リニューアルは、雲乗寺様の想いを「届く形」に整えるための第一歩です。